うちわのデザインに使える写真素材がない!
『さあうちわのデザインを作るぞ!』という時に困りがちなのが写真素材。
あなたの会社がチラシやらWEBバナーやらと日常的にデザイン作成業務の多い会社であれば、きっと素材ストックが豊富にあり何の問題もないでしょう。
困るのは、普段デザイン作成の機会があまりない会社である場合です。
イメージ写真はおろか、商品写真までも思い通りの画像が入手しづらいのではないでしょうか。特に個人で事業を運営しているなら尚更です。
おそらく、『いきなりデザインに使う写真と言われても…』と頭を抱えることでしょう。
画像だったらなんでもいいわけではありません!
さて、そんな困った事態でどうするか。
『仕方がないから自分でさっと撮影してぱっとデザインに入れて済ませよう。』
その気持ちとってもわかります。
わかりますが、ちょっと待って!
写真素材は全体のイメージを左右するとても重要な要素。
特に、写真が目立つうちわデザインの場合は、写真素材は≪かなめ≫といっても言い過ぎではないです。
最近のスマートフォンは画質も申し分なくキレイなのでパッと見では問題なさそうにも見えますし、実際問題ない場合も多いのですが、ポイントは使い方。
撮影した写真をそのまま挿入して利用されてはいませんか?
その使い方は本当に大丈夫なのか、下の内容をぜひチェックしてみましょう。
そもそも使用NGな写真素材ってどんなもの?
うちわのデザインに使用しない方がいい画像がどういうものか、まずはNG例を見ていきましょう。
塗り足し線に届かない
まずはこのパターン。
ご入稿データの中で最も多く拝見するパターンですが、画像のサイズが絶妙にうちわの印刷範囲(塗り足し線)に足りていない例です。
ちなみに塗り足し線とは、
『うちわを裁断する際にズレが生じても背景に予期せぬ白無地が出てこないように念のため背景を多めに置いておく範囲』をいいます。
(うちわは長方形の紙にデザインを印刷をした後、機械でズバッとうちわの形に裁断するのです!)
たいてい、横長または縦長の写真に多く見られる状態です。このままうちわの印刷を進めると、悲しいことに写真の足りない部分に不要な白背景が出現してしまいます。
上下または左右に変な白色が…という残念なうちわが完成してしまいます。
印刷サイズに合わない写真を無理やり伸ばしている
次もよく見るパターン。
元のサイズが小さすぎる写真を、うちわのデザインサイズに合わせ無理に拡大して使用している例です。
WEB画面上ではあたかも枠内にぴったりはまって見えるのですが、無理やり引き伸ばした状態なのでとにかく画質が粗く、汚い!
少しズームすると写真がもやもやとぼやけています。
写真のサイズ感が掴めていない場合に起こりがちなこの事例。
このままうちわの印刷を進めると、もやもやとした写真が写った残念なうちわが完成してしまいます。
写真をそのまま使っている
最後がこちら。
写真の四角の形がしっかりくっきり残ってしまっているパターン。
周辺のあしらいや加工なく、誰がどう見ても『個人が撮影しました!』とわかる写真を、そのままうちわのデザインとしてオンしてしまう状態です。
背景色と写真の背景色が近似色ならまだしも、全く違う色やデザインの場合、
大変残念な仕上がりが予測できてしまいます。
どんなにオシャレな写真を使用していても、
どんなにオシャレな背景デザインでも、
(どんなに写真のねこちゃんが可愛くても、)
メインの写真がこの状態では手作り感満載の残念なうちわが完成してしまいます。
絶望的な画像をなんとかするテクニック
切り抜く
テクニック1は≪画像を切り抜く≫です。
いかにも不要な写真の背景を削除し、メインの要素だけ残せばとっても使いやすい写真素材に早変わり。
推したい要素を際立たせることができるので、商品画像にとってもおすすめです。
さらに他の背景画像と組み合わせても使用することができます。
例はごんた(猫)だけを切り抜き、背景をばっさりカット。
いかにも自宅で撮影しました感がすっきりなくなりました。
境界をぼやかす
『写真を切り抜きたいけど技術が複雑すぎる…』という方は次の方法もおすすめです。
テクニック2は≪画像境界部分をぼかす≫です。
メインの要素を中心に周辺をぼかすと、写真の背景とデザインとが馴染みやすくなります。
背景の雰囲気が全然デザインと合っていない写真で、キレイにメインだけを切り抜きづらい、または技術的に難しいときに便利な技です。
メイン要素を写真の背景を含めて丸く囲み、周囲にぼかす加工を入れましょう。ぼかすことでデザインの背景と写真の背景が馴染みやすくなります。
黒い枠線をつける
『せっかくの写真なのに塗り足し線に届かない…』そんな時にはこのアイデア。
テクニック3は≪写真にフチ(枠線)をつける≫です。
写真の周りに枠線をつけることで塗り足し線に足りない部分を補足できます。
簡単に背景を足すことができない写真素材で塗り足し線に届かないサイズの場合に使えるテクニックです。
素材があと少し足りない時に、写真に馴染みやすい色でうちわ型の枠線をつけましょう。フレームのついたデザインに早変わりします。
上級技:コピースタンプで背景をかき足す
次は少し上級者向けですが、足りない背景を描き足す方法もあります。
実際の写真の背景をillustratorソフトのスタンプツールを駆使しコピーするというものです。広範囲でなければあたかも背景が存在するかのように描き足すことができます。
写真の内容にもよりますが、違和感なく描くにはそれなりに操作に慣れが必要です。
【難しすぎる】【ソフトがない】など自分でできない時は…
デザイン作成から請け負ってくれるお店で注文した方がベスト
さて、いろいろなテクニックをご紹介しましたが、いずれもデザインソフトが必要です。操作ができる人員が社内にいたり、知人で頼まれてくれる人がいる場合はぜひお願いしましょう。
今後別のデザイン業務も発生する予定なら、思い切ってスキルを身につけるのもひとつです。
一方で依頼できない場合でも、諦めないで!
デザイン作成を代行してくれるサービスを利用しましょう。別途費用は発生しますが、クオリティが高いキレイなデザインが仕上がります。
当店にもあります!おまかせデザインをご活用ください
当店オリジナルうちわ製作所でもデザイン代行作成、承ります!
もちろんうちわのオリジナルデザインを1から作成することも可能ですし、画像だけ加工してほしい!というご依頼も歓迎です。写真を使える素材へ修正いたします。
ぜひお気軽にお問い合わせくださいませ。